みとるみおくる

5200名の方をお送りしてきた元納棺師のブログ

貯金どころではない?納棺師がお金の貯まらない職業な理由

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納棺師の給料

納棺師の年収はおよそ300万円。
給料額面25万円、税金を引かれたあとの手取りにすると21万円。
湯灌・納棺の専門業者に就職した場合の一般的な金額です。 この金額に背中を押されて、大変そうだけど納棺師になってみようかなと思われた人向けに少々酷ではありますが、思った以上にお金は貯まりませんよという記事を書いていきます。
今回はボーナスを計算にいれませんでしたが、基本給1ヶ月分×年2回といったところでしょう。
少なってか?こんなもんです。

お金を使う機会が多い

納棺師の給料について書いているサイトをよく見かけるのですが、お金を使う機会が多いってことを書いてやらなきゃ不親切だろうと常々思っていました。
とにかく稼ぎたいんだというのが納棺師になるキッカケって人が大多数だと思うんですよね。 まずは、お金を使ってしまう理由から。

コンビニでトイレを借りる

朝、事務所を出発したら大抵は夕方まで帰ってくることはありません。
必然的にトイレは公衆トイレやコンビニのトイレを借りることになります。
何も買わないのにコンビニのトイレを借りることについての是非は今回スルーしますが、トイレを借りて何も買わずに出てこられますか?ってことです。
飲み物を買ったり、眠気覚ましにガムを買ったりせずに出てくる自信はありますか?
一日に2、3回、積り積もれば大きい金額になるんですよ、それが。
私は何も買わず出てこられるタイプですが、それでも300円×23日=約6900円
何か買わなきゃ申し訳ないと思うタイプの人はもっと使ってましたね。
中にはコンビニに入ると買わずにはいられないタイプの人もいましたよ、マジで。
欲しいものを探してまで買うなと何度注意したことか。

時間に余裕がある

納棺師は葬儀社の依頼を受けて、ご自宅や会館に向かいます。
事務所を中心に100km位が仕事範囲ですので、行きたいなと思っていた場所や街に行くこともよくあります。
それゆえに、ちょっと休憩で立ち寄った道の駅でお買い物しちゃったり、あ、ここの店有名なのよね~っておまんじゅう買っちゃったり、キャこれ安いわ~て、またまたおまんじゅう買っちゃったり。
(おまんじゅうばっかりやん言うな、好きなんやから。)
数百円の積み重ね、結構大きい金額なりますよ。
あなたはグッと我慢できますか?
珍しいものを見つけると、子どもの分まで買ってる人もいました、なんのために仕事してるのかわかんないわとか言いながら。
ちなみに私は月に5000円位使ってました。

二人一組の仕事

お昼ごはんは家からおにぎりを持ってくる人が多いです。
仕事は当日の朝に割り振られるので、いつ、どこで食べられるかわからないからね。
ただ時間に余裕があると、外食しようか!となることも多いのです。
そんな時、私、おにぎり持ってますから(キッパリ)と断れますか?ってこと。
ケチくさいと思われはしないか、付き合いが悪いと思われやしないか、先輩が言ってるんだから断り辛い、そもそも外食好きだし、せっかくココまで来たんだからえ~い外食しちゃおぅみたいなことになるんです。
車中で二人でおにぎり頬張ってるより、そりゃ良いわな。
二人一組で動くので協調性も必要、付き合いも大事。
私は案外断るのが苦にならなかったとはゆえ、月に5000円位は使っていたはずです。

お金のコントロールが出来ますか?

お金を使う機会が多い理由、おわかり頂けたでしょうか?
お金のコントロールが出来るという人にとっても、一時の衝動を我慢する回数が多いということがストレスになりかねないことだけは心に留めておいてくださいね。
私の場合ザックリ計算しただけでも16900円使ってましたが、これはストレスをためない程度にコントロールした金額ですので参考になれば。 お金のコントロールが苦手な人にとっては最悪の環境だと言えるでしょう。
でも、納棺師になりたいんだ!もうこの仕事しかないんだ!という人は次の解決のヒントを読んでみてください。

解決のヒント

私は今までに40人超のスタッフと仕事をしてきましたが、その中でストレスをためずお金のコントロールが出来ていた人は6人だけです。そのうちの3人を紹介します。

50代前半男性
口癖は「老後が心配」、貯金とFXが趣味。お店のポイントカードや無料クーポンを使いこなすことを得意とする。 この人が成功している理由は、なりふりかまわず節約しているところ。そして本人もそれを楽しみ、貯金という目標を達成している点がポイント。
皆から「あの人はお金を絶対使わない」と思われているので、外食に誘われたりしない。むしろガム一つでも買おうとしているところを見つけられると「ムダ使いダメだよ」と言われる。
周りを巻き込み節約に勤しむ。

30代女性
体型ポッチャリ、外食大好きの大飯食らい。ドクターから痩せるように言われたのをキッカケにダイエットを始める。自分のスリーサイズを惜しげもなく公表し、生活習慣を変えカロリー計算しながらの食事に変える。
この人が成功している理由は、周りを応援者に変えたところ。ダイエットと節約を同時に達成し、現在は筋トレに励みつつ節約継続中らしい。お腹が減ったら鶏胸サラダ、喉が渇いたらプロテインみたいな。

30代男性
口癖は「嫁さん怖い」、毎月のこづかいは定額制。家計を助けるために奥様もパートをされているのだとか。怖い怖いと言いながらも、家事、育児、仕事をこなす奥様に感謝しているところを垣間見る。
この人が成功している理由は、周りの協力を得ているところ。それとなくお金を使わなくて済むようなルート取りを提案されているところをよく見かけたもんよ。
こういう人はどんな状況であれお金のコントロールが出来る人だと思いますが、ストレスなく続けられるのは周りの協力のお陰だと思うんですよね。ポイントは人柄ってことかな。

解決のヒントになったでしょうか?共通する点は周りをうまく巻き込むこと。目標を持って節約をすることと言えるのではないでしょうか。
さあ、あなたはそれでも納棺師になりたいですか?